2015年 06月 11日
続
トランス脂肪酸について
『トランス脂肪酸がなぜ悪い?
マーガリンを"プラスチック食品"とか"狂った油"とか呼んでいるケースもありますが、トランス型は自然界にもわずかに存在します。
ウシなどの反芻(はんすう)動物の肉や乳に含まれています。このトランス脂肪酸は反芻動物の体内で微生物によって産生され、肉や乳の脂質のうち2-5%を占めるのだそうです。
トランス脂肪酸という観点からも、牛肉や牛乳はリスクがあるということです
トランス脂肪酸の害としてよく知られているのは、LDLコレステロールの主成分の一つであるリポ蛋白(Lp-α)を増加させ、動脈硬化や心臓疾患のリスクを高める恐れがあるという点です
常温で固体のパーム油は、もともと飽和脂肪酸が多いのです。若干のトランス型脂肪酸も含んでいる、との記述が見られますが、定量的なデータは入手できませんでした。
一般に油脂は、構成している脂肪酸の比率によって、融点が変わります。飽和脂肪酸が多いと融点は低くなり、不飽和脂肪酸が多いと高くなります。飽和脂肪酸が多い動物性の油脂(牛や豚など)は常温では固体です。魚油は液体ですが、これは不飽和脂肪酸が多いのです。
パーム油のリスクをまとめますと、ふたつあります。
ひとつはトランス型脂肪酸が含まれること。パーム原油には含まれない組成ですが、質の悪いパーム原油の精製の過程で生じるのではないかと推定します。
ふたつめは飽和脂肪酸が多く、動物性油脂と同様、細胞を形成する重要な不飽和脂肪酸が摂取できない、ということです。
パーム原油には遊離脂肪酸含量によって品質に多くの段階(3%から45%)があり、またパーム油はカロチンを多量(0.05〜0.2%)に含むためオレンジ色を呈する。また、特有の芳香がある
パーム油は、 "アブラヤシ(オイルパーム)"というヤシの実から搾油されます。アブラヤシは、一般的にイメージされるココヤシとは異なり、背が15〜20mと低く、4cm〜5cmの小さな赤い実を1房に何千個も実らせます。
"パーム油"は、年間を通じて大量に収穫でき、単価が安いだけでなく、コレステロールが低く健康によいとされ、食品の風味を変えないなどから、
近年、世界的に需要がのびています。
この"パーム油"の世界最大の生産地が"マレーシア"、次いでインドネシアと、2国で世界の85%を生産しています。
パーム油にはオレイン酸とパルミチン酸が多く含まれています。パーム油は常温で固体であるためサラダ油には使えませんが、熱安定性が良いので業務用のフライ油やショートニングの原料として使われています。
パーム油の使用は、世界で約9割が「食用」。
残りが化粧品や洗剤、ペンキやプラスチック加工品などに使われています。
スナック菓子などかなりパームオイルを使用されるのを見ます、最近大豆油も抜いた とか
トランス脂肪酸は、構造中にトランス型の二重結合を持つ不飽和脂肪酸。トランス型不飽和脂肪酸
トランス酸とも。
トランス脂肪酸は、天然の植物油にはほとんど含まれず、水素を付加して硬化した部分硬化油を製造する過程で発生するため、それを原料とするマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングなどに多く含まれる。
一定量を摂取するとLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増加させ心臓疾患のリスクを高めるといわれ、2003年以降、トランス脂肪酸を含む製品の使用を規制する国が増えている。
人体への影響
摂取に伴うリスクとして指摘されているのは、主として虚血性心疾患(冠動脈の閉塞・狭心症・心筋梗塞)の発症と認知機能の低下
トランス脂肪酸は心臓病のリスクとなるが、がんへの関与は知られていない
中年〜老年の健康な女性(43〜69歳、米国)を対象とした疫学調査では、トランス脂肪酸の摂取量が多い群ほど体内で炎症が生じていることを示す